短編小説7【奇妙なコンビニエンスストアー1】

第一話 「完全顧客管理システム」

ここは…あるコンビニエンスのバックルーム。

お客には見えない場所だ。

このお話は、そこで繰り広げられる、壮絶な物語である。


~時は2013年~

もはやコンビニエンスの顧客管理は、徹底したシステムになっていた…。

いつものようにお客が入り口から入店してくる。


その時、バックルームでは、カメラモニターを見た従業員がマイクへ向かって、声を出した。

従業員A 「こちらバックルーム管制室、レジ担当員へ、レジ担当員へ、ご報告いたします。」


その声はレジ担当員が耳に付けている、超小型ヘッドホンへつながっている。

レジ担当員「こちらレジ担当、準備完了です。報告どうぞ!」


従業員A「只今入店されたお客様は、○○町103番地に住む、山田太郎さんです。
血液型はB、本来は温厚な性格ですが、今日は奥さんと喧嘩をして気が立っている模様、

このような時は、ファーストフーズのポテトを頼まれると思われます。どうぞ。」


レジ担当「了解、準備いたします。それと、あれだな…。こんな時はどんな一言がいい?」


従業員A「そうですね、こんな時の山田さんは、あたり触らず
<今日は天気がすぐれないようですね、お仕事頑張って下さい>、
が良いと、コンピューターに出ています。」

レジ担当「りょう~かい!」


ここのバックルーム管制室には、近隣から常連にいたるまでの

全てのデータがインプットされている。


心理学、統計学、服装、好み、その人の環境…

あらゆる局面に対応できるよう

過去の全てのデータから、全国のコンビニエンスストアーとの

ネットワークも完璧だ。


ただし、ここの管制室のことは
絶対機密だし、選ばれた人間しか入れないようになっている。

従業員にしても、辞めるときは催眠の記憶操作で、
その部分だけは抹消するようになっているのだ。


そういうわけで、誰もこのシステムには気づきようもなく

今日もコンビニエンスの一日が過ぎようとしていた…。

ところが、ある日、そのシステムを悪用し、

世界を滅ぼそうと、密かに準備を整えている国が存在していたことも、

当然、誰も知る由もなかった…。


…つづく

短編小説7【奇妙なコンビニエンスストアー2】

第二話「コンビニ侵略戦争」

コンビニエンスの高度な顧客管理システムを
影で牛耳り、侵略をたくらんでいる国があった。


兵士A「大統領!報告いたします。只今フランチャイズ7の1-B地区が制圧できました!」

大統領「うんむ…。ところで、当国家の侵略を邪魔しようとしている、
X国の状況はどうなっている?」


補佐「はい、X国の状況は残念ながら、日々わが国がおされております。
どうやら、あちらにはシステムを作り上げた者を取り込んだ模様です。」


大統領「そうか…。ならば、しょうがない。あれを使うか…」


補佐「もう、あれを使われるのですか!?、しかし、あれは…」


大統領「仕方がない…、わが国は、既にコンビニエンスの全てのカメラシステムを
牛耳ってはいるが、これ以上は躊躇していられんのだ。あれを今すぐ使え!」


補佐「わ、わかりました、すぐに指示をだしましょう…」


その兵器とは…

コンビニエンスに流れている、音楽へ、耳に聞こえない周波数の
サブリミナル効果の音波を流し込み、


人々を知らず知らず、洗脳してしまう、
しかしこの兵器の恐ろしいところは…

「その効果の即効性」である!


耳に触れたとたん、もぅ誰も逆らえない。


それならば、それを使えばX国も一発で終わりだろう。
と思われるかもしれないが、

実はこの効果には、「ある条件」があり
普段から少しずつ、「鳴らして」おかないと効果が出ないのだ。

つまり、このコンビニエンスを頻繁に利用する国は
格好のターゲットとなる。


そして、その音波は遂に発射された!


コンビニエンスストアーのお客の会話

「う…あれって、すげーよなぁ」

「だね、今あの国に住みたい人って、全員じゃない?」

「だよ、だよー」



大統領「これで、また一国が我が国家の手中に落ちた…」


補佐「は!その通りでございます。次はどこを落としましょう?」

大統領「そうだな…」


その頃X国では、最終兵器の指示を出す直前に迫っていた…


…つづく

短編小説7【奇妙なコンビニエンスストアー3】

第三話 「最終兵器」


即効性のサブリミナル効果の音波を、
敵国に使われたX国は、遂に最終兵器を使用することに決めた。


これは真の意味での最終兵器である。

短気なX国の大統領は、悔しさをこらえきれず、
誰の言うことも制止して、自らボタンを押したのだった。


その兵器の効果は絶大絶対だった…。


それは敵国のみならず、世界中の国、果ては自国まで
一瞬にして、全て

---zero「0」zero---

にしてしまうことができるのだ!


全ては、終わった…。


大統領「!!!…」  X国大統領「…」


薄れ行く意識の中で、2人の胸には何が浮かんできたのか…

世界を2分し、争ってきた時間と、積み重ねてきた労力を、
走馬灯のように思い出しながら…。


全ては終わってしまったのだ…





…つづく    【次回最終話】

短編小説【奇妙なコンビニエンスストアー最終回】

最終話「人類の未来」

遂に最終兵器を使用してしまった、X国大統領。

世界を2分し、争ってきた時間と、積み重ねてきた労力を、
走馬灯のように思い出しながら…。


全ては終わってしまったのだ…







大統領まなぶ「おいおい~~またかよ~~、リセットは勘弁してくれよ、みのるぅ~~」

X国大統領みのる「しょがねぇ~だろうぉ、まったく、やってらんねぇよぉ~」


まなぶ「おまえとゲームすれば、いつもこうだよぉ~」

みのる「ごめん、ごめん、かんべんしてよ、まなぶ、今度メシおごるからさぁ~」


まなぶ「ま、いっか~、でもせっかく、苦労してインターネットで
探して手に入れたんだ、またやろうぜ!」

みのる「そうだなぁ~。ん?あれ?あれれ…」

まなぶ「ん?ど、したぁ~?」

みのる「いや、このソフト、全然動かなくなっちゃったぞ!」


まなぶ「え~!!この ザ・コンビニ(番外編)~世界を独占せよ~ ってゲーム、
幻とまで言われてて、やっと手に入れたのに、サギじゃねぇかよぉ~!」

みのる「おい、説明書は?」

まなぶ「そんなもん、とっくに捨てちまったよ!」

みのる「な、なに~! く、さっきは、まなぶの国に、ミサイルを先に海に打たれたから
今度は、仕返しして勝ちたかったのに~くそぉ~~~~!」



場所は変わり、ゴミ捨て場に
「ザ・コンビニ(番外編)~世界を独占せよ~」
の説明書が落ちていた…。


---説明書及び注意事項---

このザ・コンビニのソフトは「未来の別宇宙」から送られてきた、特別なものである。

このソフトで作った世界の通りに、未来の世界を作っていける、画期的なソフトです。

このソフトで、あなた達の未来は決まる。

どう選択しようが、それは「あなた達の自由だ」


注)このソフトは一度しか使えません。そして、一度決まった未来は

決して変えることができない「リスク」を十分ご承知の上プレイしてください。

当ヘブンドミラー社は、起こった一切の出来事に責任を負えないことを、ここに記す。



「選択権は常にあなた達の手の中にある」